個人別の時間外労働・36協定に関するデータを一覧で確認できます。
「許容時間」と「上限規制」で表示が分かれています。
・許容時間
・上限規制
許容時間
特別条項年間発動回数
特別条項が年間で発動した回数を「(発動回数)/(上限数)」で表示します。危険度を以下で色分けします。
- 90%以上:赤
- 50%以上:オレンジ
- 40%以上:黄
許容時間
当月・年で可能な時間外労働時間数を表示します。当月許容時間の危険度を以下で色分けします。
- 超過:赤字
- 90%以上:赤
- 70%以上:オレンジ
- 50%以上:黄
また、画面右上の「Excel出力」ボタンで、表示内容をExcelデータとして出力できます。
許容時間の計算
許容時間は、以下の手順で計算します。
【 特別条項発動回数の残りが1回以上 】
- (年の時間外労働の上限時間数 - 時間外労働の累計時間数)≧ 月の時間外労働の上限値
→月の時間外労働の上限値が許容時間となる - (年の時間外労働の上限時間数 - 時間外労働の累計時間数)< 月の時間外労働の上限値
→年の時間外労働の残時間数が許容時間となる
【 特別条項発動回数の残りが0回】
- (年の時間外労働の上限時間数 - 時間外労働の累計時間数)≧ 一般条項の月の時間外労働の上限値
→月の時間外労働の一般条項の上限値が許容時間となる - (年の時間外労働の上限時間数 - 時間外労働の累計時間数)< 一般条項の月の時間外労働の上限値
→年の時間外労働の残時間数が許容時間となる
例)
◆ 基準時間
一般条項 月:45時間 年間:360時間
特別条項 月:100時間未満 年間720時間
◆労働時間
◇ 10月(月初)の許容時間
年の時間外労働の上限時間数 720時間 - 時間外労働の累計時間数 305時間 = 415時間
415時間 ≧ 月の時間外労働の上限値 99時間59分(100時間未満)のため、月の時間外労働の上限値 99時間59分が許容時間となる。
◇ 10月時点での年の時間外労働の残時間
年の時間外労働の上限時間数 720時間 - 時間外労働の累計時間数 305時間 = 415時間
415時間 ≧ 月の時間外労働の上限値 99時間59分(100時間未満)のため、年の時間外労働の残時間数 415時間が許容時間となる。
◇ 2月(月初)の許容時間
1月以前に、特別条項が6回(4月、5月、9月、10月、12月、1月)発動している。
年の時間外労働の上限時間数 720時間 - 時間外労働の累計時間数 565時間 = 155時間
155時間 ≧ 一般条項の月の時間外労働の上限値 45時間 のため、一般条項の月の時間外労働の上限値45時間が許容時間となる。
なお、2~6か月平均を80時間以内に収める必要があるため、上記で計算した許容時間より、2~6か月平均80時間以内となる時間数の方が小さい場合は、2~6か月平均80時間以内となる時間数が許容時間となります。
2~6か月平均80時間以内となる時間数は、以下で計算されます。
nか月平均80時間以内となる当月時間数 = n × 80 - (n - 1)か月分の累積時間数
上限規制
図のスイッチャー
「リスト」または「グラフ」で表示形式が選択できます。デフォルトは「リスト」で表示されます。
上段は「当月」の時間外労働を表示し、一般条項の基準を超過している場合にオレンジ色の文字で表示します(※)。下段は2~6か月平均の最大値を表示し、「平均80時間」を超過している場合に赤色の文字で表示します。
(※)各月の月末時点の「所属」「雇用区分」の基準時間を参照します。
「法定休日労働を含む」のスイッチャー
法定休日労働時間を含む時間外労働か、含まない時間外労働のみで表示するかを選択できます。法定休日労働を含む「ON」ボタンをクリックすると法定休日労働が加算され、各月の情報を太字で表示します。
表示形式を「グラフ」に切り替えると、以下のように表示されます。
従業員にカーソルをあわせると、各月の詳細が確認できます。
また、画面右上の「Excel出力」ボタンで、表示内容をExcelデータとして出力できます。